ゴー宣DOJO

BLOGブログ
笹幸恵
2017.7.23 15:29

欺瞞の上塗り

数年前、古びた手帳を整理していたら、

大学時代の成績表が出てきました。

見てびっくり。

履修科目に「憲法学」がありました!

忘れていた、というより、

見事なまでに記憶がない。とほほ。

 

というわけで、井上達夫先生の

『リベラルのことは嫌いでも、

リベラリズムは嫌いにならないでください』

を手にとりました。

第二部の「正義の行方」は、ロールズの『正義論』あたりで

アップアップしてきますが、

第一部「リベラルの危機」は、井上先生の憲法考が

スッと頭に入ってきました。

朝ナマなどで拝見している語り口を想像しながら読むと、

緊張感もより味わえます。

 

憲法九条を素直に読めば、自衛隊の存在は明らかに違憲。

それにもかかわらず、「九条を守れ」と言いながら、

自衛隊と日米安保による現在の安全保障体制の利益は

ちゃっかり享受する。

井上先生はこれを「許されない欺瞞」といいます。

 

また護憲派の中でも「現在のような専守防衛の範囲なら

自衛隊も安保も違憲ではない」という人に対しては、

旧来の内閣法制局の見解と同じであり、これ自体が

「すごい解釈改憲」だと指摘した上で、

彼らに安倍政権の解釈改憲を批判する資格はない、といいます。

 

その通りだと思います。

井上先生はその上で憲法の役割に触れ、

「九条削除論」を唱えるわけですが、

安倍政権は削除どころか「九条そのまま3項追加案」。

1項2項がそのままなら、護憲派を丸め込めると

思っているのでしょうか。
改憲派に対しては、これで納得させられるとでも
思っているのでしょうか。

「憲法学」を履修したことすら忘れている私だって、

首をかしげざるを得ない。

かしげるどころか、どこをどうひねっても理解できないのです。

「許されない欺瞞」の、さらに欺瞞の上塗りでしかないから。

 

次回道場は、憲法についてとことん語り合いますよ!

決して脅すつもりはありませんが、

その場に居合わせなければ後悔する可能性大絵文字:重要絵文字:重要

ぜひ奮ってご応募ください。

 

締切は7月26日(水)ですよー絵文字:急ぎ


「9条に自衛隊って本気か!?

平成29年8月6日(日)午後2時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

「第65回・ゴー宣道場」のテーマは
9条に自衛隊って本気か!?』とする。

ゲストは法哲学者の井上達夫氏と、

民進党憲法調査会の会長・枝野幸男議員である。

 

安倍首相は今年の秋までに憲法改正案を憲法調査会に
提出
するそうである。

ものすごく急いでいるが、「本気か!?」

 

しかもその改正案が、憲法9条の1項・2項をそのまま残し、

2項か3項に自衛隊の存在を明記するらしい。

あり得ないと思うが、「本気か!?」

 

「ゴー宣道場」では、憲法改正について、どのように
考える
べきなのか?

日本の安保体制はどうあるべきなのか?

「安倍一強体制」の問題点と、これを崩すために何が必要か?

などについて、徹底的に議論したい。

 

9条削除論」を唱えるリベラルの権威・井上達夫氏と、

民進党の中で最もロジカルな枝野議員を迎えて、

86日の「ゴー宣道場」は無駄のない本物の議論を行なう。

 

参加申し込みの締め切りは726日(水曜)である。

奮って応募してくれ!


当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

申し込みフォーム

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成29年7/26(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ


笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

次回の開催予定

第117回

第117回 令和6年 5/25 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「週刊文春を糾弾せよ!」

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